介護する側とされる側、両方を考える

By admin on 9月 17th, 2014

住まいを新築する時、LDKは南側に間取りして、できるだけ、日当たりや風通しを良くし、開放感あふれるスペースにしたいと思います。家族皆が集い、くつろぎ、語り合う空間を大切にしたいと思うからです。そんな普通の生活がずっと続いていくものと信じて、生活していきますが、高齢になって、体が不自由になったりしたら、介護室が生活の全ての空間になってしまいかねません。高齢者が幸せを感じるのは、できるだけ、若いころと同じような生活を続けていくことができ、社会からも、家族からも孤立しないことです。住まいの中でも、今までと同じような生活を続けていくことができたらと想定して、住まいを考えていくことで、現在も、そして、将来も住みやすい住まいができていきます。

私の友人が二世帯住宅を新築した時、両親はまだ若く、元気でした。しかし、両親は、ずっと、祖父母を在宅介護した経験がありましたので、住まいの間取りや動線によって、介護する人だけでなく、介護される人のストレスが軽減することを実感していました。そこで、自分達が経験した介護の苦労を思い出しながら、住まいを考えました。いつまでも、家族がリビングに揃って、くつろぐように、プライベートルームからLDKへの動線をスムーズに、余裕を持って、作りました。万が一、歩行をするのに、介助が必要になっても、或いは、車椅子が必要になっても、スムーズに移動ができるような幅を確保しました。

もし、自分の体が不自由になったらと想像することは、気の進まないことですが、ずっと介護をしてきた両親だからこそ、自分たちの未来を考えて、彼女達に住まい作りを提案してくれました。孫たちが幼く、パートタイムで働いている彼女のために、家事を手助けしてくれています。この住まいで、色々な思い出が作られていくことでしょう。